シュタイナーの十二感覚とMBTI。あなたのタイプは、どの感覚ルートで世界を味わっているのか?

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1. 魂にはなくて、肉体にだけ与えられているもの

私たちはこの世に生を授かったとき、魂とともに「肉体」という器を受け取ります。
そのとき、魂にはなくて、肉体にだけ備わるものがあります。

それが感覚is.

触れる、見る、聞く、味わう、匂いをかぐ。
こうした感覚を通して、私たちは外の世界から情報を受け取り、その情報が脳の神経回路を刺激し続けています。

思想家ルドルフ・シュタイナーは、この「感覚」の世界を単なる五感で終わらせず、人間には本当は十二の感覚があると整理しました。
しかもそれらは、バラバラな能力ではなく、

  • 身体を支える感覚
  • 外の世界を味わう感覚
  • 他者や自我、思考を扱う高次の感覚

という三つの層として連なっています。

この十二感覚をどう育てるかで、人生の感じ方そのものが変わってくる。私はそう考えています。

2. シュタイナーが整理した「十二感覚の三層構造」

専門用語を全部覚える必要はありません。雰囲気がつかめれば十分です。

下位の感覚(身体、意志の層)

まず一番土台になるのが「身体を持ってここに存在している」ことを支える感覚です。

  • 触覚
  • 生命感覚(体調、元気さ、違和感を感じ取る感覚)
  • 自己運動感覚(自分の体をどう動かしているかの感覚)
  • 平衡感覚(バランス、重力との関係をとる感覚)

赤ちゃんや幼児が、何でも触って、舐めて、転びながら歩き方を覚えるのは、まさにこの下位感覚のフル稼働期です。
ここでの経験量が、その後の神経回路や「生きやすさ」の土台になります。

中位の感覚(外界、感情の層)

次に、「世界って気持ちいい」「この場所はなんとなく嫌」といった、感情を伴う外界体験を支える層です。

  • 嗅覚
  • 味覚
  • 視覚
  • 温度感覚(暑い寒いだけでなく、人の温かさ、場の空気も含む)

この層が豊かに育つと、自然や芸術を深く味わえたり、「自分に合う環境」を選ぶ嗅覚が育っていきます。

上位の感覚(社会、精神の層)

最後に、人間関係や思考、アイデンティティに関わる感覚です。

  • 聴覚
  • 言語感覚(言葉の意味やニュアンス、背後の意図を感じ取る感覚)
  • 思考感覚(概念や論理、全体構造を捉える感覚)
  • 自我感覚(自分と他者を識別し、相手にも「自分」と同じような内面があると感じる力)

この層が育ってくるのが、思春期以降。
哲学、本音の対話、自分とは何者かという問いに向き合い始める時期です。

3. 感覚は7年周期で「鍛え直される」

シュタイナーの面白いところは、「感覚の発達も周期で回っている」と見ている点です。

幼少期︙とにかく身体の感覚(下位感覚)を鍛えまくる

学童期︙外の世界をたっぷり味わう(中位感覚)

思春期以降︙他者、自我、思考の感覚が一気に立ち上がる(上位感覚)

このサイクルは一度きりではなく、十八年ぐらいの周期で人生の中に何度かやってくる、とも言われます。

小さい頃、外の世界、内面世界。
この三つを往復するループを何度も回すことで、脳の神経回路はどんどん枝分かれし、世界の見え方も深くなっていきます。

ですから、幼少期の「触る、舐める、走り回る」は、ただのやんちゃではありません。
あれは、魂がこの世界に慣れていくための、ものすごく大切な「感覚トレーニング」なのです。

4. MBTIは「世界を調理する道具の癖」

一方で、ここ数年よく話題に上るのがMBTIです。
INTJ、ENFP、ISFJ…など、四文字で表される十六タイプの性格診断を目にしたことがある方も多いと思います。

MBTIは、ざっくり言えば次のような情報処理のスタイルを言語化したものです。

  • 情報をどう受け取るか(感覚型か直観型か)
  • どう判断するか(思考型か感情型か)
  • どこにエネルギーの向きがあるか(外向か内向か)
  • 物事をどう進めたいか(きっちり決めるか、柔軟に見ていくか)

私はこれを、よく「料理道具の違い」にたとえます。
同じ食材を前にしても、人によって

  • スプーンで少しずつ味見しながら整える人
  • 厚手の鍋でじっくり煮込む人
  • スパイスから設計する人
  • 盛り付けの見た目からイメージする人

がいますよね。
どれが正しい、間違っているではなく、「自分はどの道具をメインで使っているタイプなのか」。
それを教えてくれるのがMBTIだと感じています。

5. 十二感覚とMBTIはどこでつながるのか?

ここで大事な前提を一つ。
シュタイナーの十二感覚とMBTIが「理論的に正式に結びついています」と書かれた学術論文は、今のところありません。

ただ、現場で人を見ていると、次のような印象はかなり強くあります。

タイプごとに、よく使う感覚の組み合わせが違うThat is what it means.

大ざっぱな三つの重心

イメージしやすくするために、あえてざっくり三つに分けてみます。

身体重心が強い人

  • 触覚、自己運動感覚、平衡感覚などがよく働く
  • 実際に動いて覚える
  • 机上より現場が好き

MBTIで言えば、S(感覚型)やP(柔軟に状況を見るタイプ)と相性が良いことが多いでしょう。

抽象、概念重心が強い人

  • 視覚、思考感覚、自我感覚がよく働く
  • パターンや全体像を見るのが得意
  • 結論や本質から先に考えたくなる

MBTIで言えば、N(直観型)やT(思考型)に多い傾向があります。

社会、共感重心が強い人

  • 聴覚、言語感覚、温度感覚、自我感覚がよく働く
  • 人の心の動き、場の空気に敏感
  • 関係性を整えることに自然と意識がいく

MBTIで言えば、F(感情型)やE(外向型)に多く見られる特性です。

これをもう少し細かく見ると、

  • ISTJなら「触覚+自己運動感覚+生命感覚」を活かして手順化や制度設計が得意
  • ENFPなら「言語感覚+自我感覚+温度感覚」で物語づくりや関係性デザインが得意
  • ENTJなら「思考感覚+視覚+言語感覚」でロードマップを描き、人を動かすのが得意

といった読み解き方もできます。
もちろん、これはあくまで仮説レベルの対応です。

大事なのは「固定すること」ではなく、

  • 今の自分はどの感覚を過剰に使っているか
  • どの感覚が眠ったままになっているか

を知るための「ヒント」として扱うことです。

6. 私自身は「直観タイプのDJ」

ここで少し、私自身の話をさせてください。

私は、自分でもはっきりと「直観タイプ」だと感じています。

  • 物事の共通点を見つける
  • 抽象度を上げて本質を見抜く
  • 一見バラバラな分野同士の「芯」を見つけてつなぐ

ことが、とても得意です。
感覚で言えば、思考感覚、自我感覚、言語感覚がよく働いていて、現代医療、漢方、栄養、量子医療、仏教思想など、一見離れた世界の共通項を見つけていくのが、私の仕事だと思っています。

イメージとしては、DJです。

それぞれの曲(医療、哲学、食、生活習慣)には独自のリズムがありますが、その「ビート」を感じ取りながら、違う曲同士を重ねていく。

本質のリズムがずれないように注意しながら、問題の奥底にある原因をあぶり出し、最小の力で最大の問題を解いていく。
こうした仕事は、まさに

  • 思考感覚(構造を見抜く)
  • 自我感覚(相手の「軸」を感じる)
  • 言語感覚(言葉で橋をかける)

が一体となって働いている状態です。

7. 情報世界で生きる私たちにとっての「十二感覚」

今の私たちは、圧倒的な「情報世界」の中を生きています。

  • スマホの画面から入ってくる視覚情報
  • 通知音や動画の音声で占領される聴覚
  • テキストやSNSの言語刺激

など、特定の感覚ばかりが酷使されがちです。

その一方で、

  • 足の裏の感覚
  • 呼吸のリズム
  • 体調の微妙な変化(生命感覚)
  • 湯船の温度と、それに対する心の反応
  • 相手の声の震えや「間」の取り方

といった繊細な感覚は、どんどん鈍くなりやすいのが現状です。

私は、
「この物理世界で、情報世界の波に飲み込まれずに生きていくためには、十二感覚を意識的に刺激し直すことが、魂の成長につながる」
I feel that way.

8. きょうからできる「十二感覚×MBTI」セルフワーク

最後に、読者の方がすぐにできる小さなワークをいくつか挙げてみます。

1. 自分の「得意ルート」を言葉にしてみる

次のような問いを自分に投げかけてみてください。

  • 直感で全体像から入るのが好きか
  • 手を動かして覚えるのが好きか
  • 人と話すことで整理されるタイプか

MBTIの結果を参考にしながら、
「私は主に、どの感覚ルートで世界を味わうタイプなのか」
を一文で書き出してみてください。

例:

  • 私は、まず言葉とストーリーで世界を理解するタイプ
  • 私は、体を動かしてから考えるタイプ

2. あえて「眠っている感覚」を一つだけ刺激する

いきなり全部を変えようとしなくて大丈夫です。まずは一つだけ、「眠っていそうな感覚」を選びます。

  • 平衡感覚が弱そうなら、片足立ちやバランスボールを日課にしてみる
  • 温度感覚を意識したいなら、入浴時にお湯の温度と心の状態を観察してみる
  • 言語感覚を磨きたければ、誰かの話を「内容」ではなく「言葉の選び方」「声のトーン」に注目して聞いてみる

「今週はこの感覚」とテーマを決めるのがおすすめです。

3. 感覚日誌を一行だけ付ける

その日に一番印象に残った「感覚の体験」を一行だけ書いてみてください。

  • きょうの足の裏は軽かった、重かった
  • この人の声は、なぜか安心した
  • 夕飯の匂いで昔の記憶がよみがえった

これは、魂の側から見れば立派な「成長ログ」です。

9. おわりに。タイプと感覚の両方から自分を見る

シュタイナーの十二感覚は、人間の体験を

  • 身体
  • 外界
  • 精神・社会

の三層で捉えるための地図です。

MBTIは、その地図の上で「どのルートを歩きがちな人なのか」を教えてくれるコンパスのようなものだと、私は思っています。

どちらも単体で使うのも面白いですが、二つを重ねることで

  • 自分の強みの感覚
  • 眠っている感覚
  • 魂の「次の成長ポイント」

が、ぐっと見えやすくなってきます。

あなたは、どの感覚ルートをメインに、世界を味わって生きていますか。
そして、これからどの感覚を、そっと起こしてみたいでしょうか。

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Author of this article

帝京大学大学院薬学研究科卒業(生物有機化学専攻)。薬剤師として20年以上、総合病院門前薬局や在宅医療に従事。東洋医学、脳機能学、量子医療を学び、2024年7月より神宮前統合医療クリニックにて精密栄養カウンセラーとして活動開始。血液、遺伝子、ウェアラブルデータを活用し、薬、サプリ、食事を統合した個別最適な健康アプローチを提供。各分野のスペシャリストと連携し、科学と伝統医学を融合させ、一人ひとりに最適な健康を導くことに尽力している。

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