私たちが日常的に摂っているサプリメント。見た目がツルツルしていたり、色が鮮やかだったりするのは「コーティング剤」のおかげです。しかし、その便利さの裏には、見逃せない健康リスクが潜んでいることをご存知でしょうか?
この記事では、サプリメントに含まれる代表的なコーティング剤とその健康リスクについて、国内外の情報をもとにわかりやすく解説します。
コーティング剤の目的とは?
サプリメントのコーティング剤には、以下のような役割があります。
・苦味や臭いのマスキング
・湿気や酸化からの成分保護
・腸で溶けるように設計(腸溶性)
・飲みやすさ・見た目の向上
その反面、使用される添加物の中には、長期的に見ると健康に影響を与える可能性がある成分も含まれています。
主な健康リスクと具体的な成分
● ホルモン撹乱の可能性
・フタル酸セルロース(Cellulose Acetate Phthalate)
・腸溶性コーティングに使用
・ホルモンバランスや生殖機能への影響が指摘され、EUでは使用制限
・出典:Prevention記事
● 発がん性・細胞障害
・二酸化チタン(Titanium Dioxide)
・白色コーティングに使用
・発がん性や腸へのダメージが懸念され、EUでは食品使用が禁止
● アレルギー・過敏症
・人工着色料(Red 3、Yellow 6など)
・アレルギー反応や多動性との関連も
・出典:Healthycell記事
・光沢剤(シェラック、カルナウバロウ)
・外観を美しくするために使用
・アレルギーや蕁麻疹の原因となることも
・出典:Natural Houseコラム
● 腸への悪影響と炎症
・カラギーナン(Carrageenan)
・増粘剤として使用
・腸粘膜の炎症やIBS(過敏性腸症候群)を誘発する可能性あり
・出典:米国特許文献
● その他の注意成分
・ステアリン酸マグネシウム
・粉の流動性向上のために使用
・消化不良・栄養吸収の妨げになる可能性
・出典:Healthline
・ベンゾ酸ナトリウム
・保存料として使用され、ビタミンCと反応してベンゼン(発がん性物質)を生成する恐れ
・水素添加油脂(Hydrogenated Oils)
・トランス脂肪酸を含み、心血管疾患のリスク増加
よく使われるコーティング剤の目的と成分
・光沢剤・コーティング剤:シェラック、カルナウバロウ
→ 湿気・苦味・臭いの抑制、外観向上
・出典:Natural House
・フィルムコーティング剤:HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、PVA、PEG
→ 飲みやすさ、酸化防止、耐光性の向上
・出典:Note記事
・腸溶性コーティング:フタル酸セルロース(Cellulose Acetate Phthalate)
→ 腸で有効成分を放出
・出典:Prevention
・人工着色料:Red 3、Yellow 6など
→ 見た目をよくする目的で使用
・出典:Healthycell
安全に選ぶためのアドバイス
・全てのコーティング剤が危険というわけではありませんが、長期使用や体質によって影響が出ることがあります。
・成分表示に記載されていない添加物も存在し、知らずに摂取している可能性があります。
・可能な限り、無添加や低添加の製品を選ぶことが、安心して続けるための鍵です。
参考文献リンク一覧
1. Dr. Vegan – 7 Ingredients in Supplements to Avoid
2. Prevention – Dangers of Phthalates
3. Supplement Factory UK – Harmful Ingredients
5. Healthycell – 4 Harmful Ingredients
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